1999年4月、「診療録等の電子媒体による保存について」の通知が厚生省(当時)より出され、電子カルテの開発と導入が日本で本格的に始まりました。その翌年、それまで15年間「看護情報システム研究会」として開催していた日本医療情報学会看護学術大会は、「システム」という文字を大会の名称から外し、「第1回看護情報研究会」として新たに始まりました。私たちの研究対象を「看護情報」と位置づけ、「システム」はその手段の一つという考えを明確にしたのです。今からちょうど25年前に、日本の医療DXの転機となる電子カルテの法的位置づけと、この研究会の再出発という大きな出来事がありました。
それから四半世紀たち、医療や社会環境は大きく変わってきました。患者情報の多くが可視化され、大量の診療情報が医療現場に溢れるようになりました。医療・看護の個別化が進み日々膨大な情報から適切に取捨選択し咀嚼・解釈したうえで、看護を実践しなければなりません。入院日数が短くなるなかで、適切かつ効果的に「看護の力」を発揮するには、「情報の力」が必要になっています。他方、インターネットの普及やスマートフォンの登場、そして近年のAIの急速な発展により「情報の力」そのものも日々大きくなっています。この発展する技術を看護の現場で積極的に活用するには、そこに「看護の力」が存在しなければなりません。「看護の力」と「情報の力」が関連し感化し共鳴しあうことで、はじめてそこに未来の看護が生まれるのだと思います。
このたび、第25回日本医療情報学会看護学術大会を東京で開催する運びとなりました。テーマは、「看護の力。情報の力。」です。看護の視点や情報の視点から、これまで歩んできた四半世紀を振り返り、次の四半世紀、いや100年後の看護と医療のためにどのような「力。」が必要か、演者の方々、参加者の方々、また協賛してくださる企業や団体の方々と共に考え、そして活かせる大会としたいと考えます。
本大会は現地での開催を前提として計画しております。開催地は京急蒲田駅に隣接する大田区産業プラザPiOです。羽田空港から約10分、品川駅から約15分の交通至便の地で、全国からご参加いただき、またここを起点にお出かけされるのにも非常に便利な場所です。会期は8月30日(金)、31日(土)になります。翌9月1日は日曜日ですので、是非夏休み最後の休日も含めて、皆様のご計画を立てていただければと存じます。
看護と情報にかかわる多くの皆様のご参加、ご発表、企画、協賛を心よりお待ち申し上げております。
追伸:Chat GPTもどうしてもご挨拶したいということで、下記に掲載しております。
第25回日本医療情報学会看護学術大会
大会長 美代賢吾
(国立国際医療研究センター 医療情報基盤センター)
第25回日本医療情報学会看護学術大会の大会長として、皆様に心からお会いできることを嬉しく思います。この節目の大会では、四半世紀にわたる積み重ねと未来を見据えた最新の看護情報の展望を共有いたします。 日本の医療の課題は、この25年間で大きな変化を経ています。高齢化社会の進展に伴い、慢性疾患の増加や医療提供者の不足といった新たな問題が浮き彫りになりました。しかしながら、我々はCOVID-19による未曽有の危機にも立ち向かい、知恵を結集し、新たな知見を得ることで克服してまいりました。「看護の力。」は今まで以上に高まっています。
医療DXの時代において、生成系AIなどの革新的な技術が我々の日常を根底から変える力を持って登場しています。「情報の力。」の高まりが医療従事者のケアを支援することが大いに期待されており、看護の力と情報の力が融合することで、未来の医療現場にどのような可能性がもたらされるのか、我々は積極的に探求してまいります。
大会の開催地である東京は、多様性と革新の象徴であり、日本の先端技術と文化の融合が感じられる都市です。さまざまな文化や価値観が交錯するこの舞台において、多様な視点と知識の共有がもたらされ、より豊かな学術的対話が生まれることでしょう。看護の力と情報の力を更に発展させるため、プログラムでは最新の研究成果や各分野の専門家による講演、シンポジウム等を通じて、情報交換や新たなアイデアの創出を目指します。
第25回日本医療情報学会看護学術大会は、参加者の皆様の学識と情熱によって、看護の力と情報の力を最大限に発揮し、真の成功を迎えることができます。東京での大会において、新たなる知識と洞察を共有しましょう。心から皆様のご参加をお待ちしております。
第25回日本医療情報学会看護学術大会
大会長 美代賢吾 with Chat GPT
(国立国際医療研究センター 医療情報基盤センター)
うーむ、なかなか良く出来てるな、、、